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Practice locks

練習に最適で尚且つ日本で入手可能であると思われる鍵をピックアップしています。

ここで言う練習はYouTubeなどにある安物南京錠をガチャガチャとやって開けられる物ではなくちゃんとしたハイセキュリティロックを開けられる為の技術を培うための練習用ロックです、勿論難易度を難しいのをいきなりやっても開けられるはずが無いので簡単なロックからレベルアップして行きますが最短でレベルアップ出来ると思われるロックをご紹介します。

日本の鍵メーカーの内部構造の情報が少なく私自身もアメリカ在住で日本の鍵を分解する機会が無いので海外メーカーのロックが多い事をお詫びします。

ノーブランドスケルトンロック

透明で内部が見えるので一番最初に右も左も分からない方はここから始めるとキッカケを掴みやすくて開けられることが楽しくなってくるかもしれません。

非分解性でピンが変えられずさらにクリアランスも大きく取ってあるので一番最初以外の練習にはあまり使えないのがデメリットです。

アルファ南京錠 1000-40

4ピンでレーキングやロッキングでも簡単に開錠できセキュリティピンも無いのでシングルピンピックの練習にも良いロックです。

ピッキングテクニックの練習・バイパス等の一番最初の練習には一番なロックです。

レーキングでテンションのかけ方を学んでその後にシングルピンピックを練習しましょう、このロックが開けられてやっと安物の鍵を開けられるレベルですまだまだレベルアップするためにシングルピンピックが出来るようになれば次のステップへ。

Master Lock 140D

ここからがだんだん難しくなってきます、この鍵は4ピンのままですがそのうち1ピンまたは2ピンがスプールというセキュリティピンが入っているのでここでテンションコントロールスキルが大きくレベルアップする事でしょう、​最近は技術進歩で安物の鍵にもスプール程度のピンが入ってるのも珍しくないのですしスプールが一番安く作れるのもありとても一般的なセキュリティピンです。

スプールが入って居る事以外はアルファ南京錠と変わらないのでいかにスプールピンを攻略するかがカギです。

スプールはFaulse Set(偽セット)と言ってコアが大きく回転して開錠出来たと思ったら途中で引っかかって回らない事を言います、これはスプールの特性で詳しくはセキュリティピンでの項目で解説しています。

Master Lock 570DPF

このロックは5ピンでスプールピンが4本スプールピンなので140Dがそのまま難易度が上がったようなコアです、さらにコアがスプリングロードではないのでテンションを弱めたいときに力を緩めるだけでなく自分の手で戻さなければならないのでテンションコントロールの難易度が140Dよりもぐっと上がります。

世の中のロックにはスプリングロードとそうでない鍵がありそれぞれテンションのかけ方の感覚が大きく異なります、多くの車などのロックはスプリングロードですが家の鍵ではスプリングロードではない事が多いです、南京錠だとどちらもありますしメーカーやモデルによって異なりますのでこのロックで非スプリングロードのテンションを学びましょう。

American Lock 5200

このロックを開錠出来ればピンタンブラーのセキュリティピンを攻略出来たと言えるでしょう、それだけ難易度の高い鍵です。

内部は5ピンで4本がセレーション1本がスプールのフルセキュリティピンロックです。

このロックは鍵穴に細工がしてあり鍵穴下部のテンションレンチを使用するとテンションレンチがシェル(外側)に噛んで動かなくなるように出来ています、なのでこのロックでは鍵穴上部のテンションレンチを”使わなければ”開けることが出来ません。

このロックでは鍵穴上部でのテンションコントロールを学ぶ必要があるのでひとつ前に戻ってMaster Lock 570DPFで鍵穴上部タイプのテンションレンチコントロールを練習すると良いかもしれません。

まず最初にセレーションの溝のせいでちゃんとシアラインに収まったのかセレーションの溝にはまっただけなのかの見極めが難しくなります、これはテンションレンチとピックから伝わる振動とコアの回転によって見極めますがとても微妙な変化の場合もあるので経験を積まないとセレーションの攻略だけで多くの時間を割くでしょう、さらにセレーション4本全てを攻略するとFaulse Set(偽セット)になり最後の1本のスプールを攻略する必要があります、このスプールとセレーションの組み合わせによってスプールを上手く攻略出来なければセレーションピンがシアラインから落ちて全てやり直しになります、よってセレーションを攻略して尚且つスプールをテンションを緩めすぎずに一発で完璧にシアラインに収めないと攻略できないのでとても難易度が高いです。

スプリングロードのコアですがシャックルが開いた状態でテンションレンチ等でコアをロック位置に戻せばフリーテンションのコアになるのでスプリングロードとフリーテンションの2つの状態のコアを1つのロックで練習可能です。

解錠解説動画

Abus 75IB-40

ディンプルロックの練習はこれが安くて一番でしょう、全てで6ピンでピンはキーピンが全てトルピードでドライバーピンは全てスプールのはずで難易度は比較的高いです(非交換型コアなので正確には不明)。

日本ではディンプルロックの普及率が高いのでAmerican Lock 5200を攻略し終わったらこの鍵でディンプルロックの練習をするといいでしょう、ディンプルロックはピンタンブラーと構造は同じですがピンが鍵穴に対して横にあるのでハーフダイアモンド等を差し込んでピックを回転させてピンを押します、この動きは今までと完全に違う物なので勝手も感触も大きく異なるので慣れるまでに時間が掛かるでしょう。

​解錠解説動画

ハイロジック 八万ロック錠

ピンタンブラーとディスクタンブラーの次に良く見かけるのがこのチューブラーロック(八万ロック)です、身近な所では小型金庫やゲームセンターの筐体や自動販売機などに広く使われています。特殊なテンションレンチが必要ですが構造はピンタンブラーを平らに配置したような物なのでそれ以外は難しくありません、良く見かけるのは小型金庫や自動販売機やゲームセンターの筐体ですが最も使う場面が多いのは恐らく自転車やバイクのU字ロックの鍵紛失時でしょう。

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